- ドラムセット一式揃えるといくらかかるんだろう?
- ドラムセットと電子ドラムセット、それぞれいくらくらいかかる?
- ドラムセットはどのメーカーがおすすめ?
ドラムセットを買いたくても、相場や選び方が分からなくて買えない、ということありますよね。私はこれまでドラムセットを10台以上保有してきました。
この記事では、ドラムセットを初めて購入する人でも後悔のない選び方ができるよう、ドラムセットの相場や選び方をお伝えします。この記事を読めば、適度な予算で質の高いドラムセットを選べるようになります。
私が10台以上ドラムセットを保有してきて理解した知識をもとにお話します。ドラムセットを手に入れることはドラマーにとってとても有意義です。ぜひ、上手なドラムセット選びができるようになりましょう。
ドラムセットの値段はピンキリ

ドラムセットの値段は安いものから高価なものまであります。安いものだと5万円くらいで、高いものでは100万円以上します。
値段が高くなると品質や汎用性が上がることが多い
ドラムセットは値段が高くなると、品質や汎用性が上がります。値段が高いものは以下の特徴があります。
- タッチに対する反応が素早い。
- 演奏者の技術次第で音量調節がしやすい。
値段が安いものは以下の特徴があります。
- 音量が小さめ。
- 低音が比較的出ない。
- 小さなタッチへの反応が鈍い。
値段が極端に高くなると、どれも品質は同様に高レベルです。品質はある程度頭打ちになる代わりに、限られた用途で絶大な効果を発揮する仕様になってきます。「大会場での演奏に適した大音量がなる」「ごく小さなタッチでも機敏に反応する」となります。
ドラムセットのサイズと値段は基本的に比例します。大口径のドラムセットであるほど値段が上がります。
ドラムセットは値段と品質が基本的には比例します。ある程度から仕様が尖った専門性の強いものになるので、「値段が高くなる=品質が高くなる」とは限らないので注意が必要です。
電子ドラムも値段はピンキリ
電子ドラムのドラムセットも値段に幅があります。安いものなら7万円程度で購入できます。高いものは100万円程度です。 値段が高いと、より本物に近い音が再現できたり、より多くのシンバルやタムを設置できたりします。
電子ドラムもドラムセットと同様に値段に幅があるので、どれを選ぶかは注意が必要です。
ドラムセットは有名メーカーのものがおすすめ

ドラムセットはドラムを長年作っている有名メーカーのものを選びましょう。国内メーカーなら次のメーカーです。
海外メーカーは次のメーカーがおすすめです。
最近は海外製ドラムの値上がりが激しくなっています。コスパを考えると国内メーカーがおすすめです。
メーカーによる音の特徴がある
メーカーによって音に特徴があります。国内メーカーの違いは、差が比較的小さいため説明が難しいです。海外メーカーは、次の様な特徴があります。
- Ludwig=聞き馴染みの良い音(多くの音源で使われているため)。
- Gretsch=Ludwigのように聞き馴染みが良いが、よりジャズに適した音(ジャズの名演で使われてきたため)。
- dw、sonor=作りが堅牢で低音や音の太さに特徴がある。
メーカーごとの音の特徴にも注目して、ドラムセット選びをしましょう。
ドラムセットは使い方やジャンルで決める

使い方やジャンルによって、選ぶべきドラムセットは変わります。
初心者には国内メーカーの安価なモデルがおすすめ
初心者には国内メーカーがおすすめです。国内メーカーは安価でも作りがしっかりしています。パーツの故障、交換も海外メーカーに比べて簡単です。
初心者はまだドラマーとしての方向性が定まっていません。方向性が定まるまでは、チューニング次第でどのジャンルでもざっくりとカバーできるようなドラムセットが良いです。安価で最低限の品質が保証されているものがおすすめです。
初心者におすすめなのは「YAMAHAライディーン」
初心者には大手メーカーであるYAMAHA製の低価格で比較的高クオリティーな「ライディーン」モデルがおすすめです。以下の特徴があります。
- 汎用性の高いサイズ。
- 6万円以下と思えないパーツのクオリティー。
- ポプラ材という比較的柔らかい素材を使用。ポップス等におすすめ。
ロックドラマーにはdwのドラムセットか大口径のモデルがおすすめ
ロックドラマーには次の2つがおすすめです。
- 低音の出しやすさに定評があるdw社製のモデル。
- メーカーに関わらず、一般的なサイズ(バスドラムが22インチ)より大きいものを選び、低音を感じやすくさせる。
この2点を踏まえて、ロックドラマーはドラムセット選びをしましょう。
ジャズドラマーには小口径モデルがおすすめ
ジャズドラマーには、小口径モデル(バスドラムが18インチ以下)がおすすめです。小口径をおすすめする理由は以下です。
- ジャズでは各楽器の音がなじむことが求められる。各タイコの口径が近いと音程が近くなる。
- ジャズの名演では18インチの小口径バスドラムのセットが多かった。当時の音を再現するために小口径ドラムセットがおすすめ。
- セッションや野外演奏で持ち運ぶ機会が多い。軽い方がよいので、小口径が良い。
ジャズドラマーにはYAMAHAの「ステージカスタム バーチ バップ」がおすすめ
ジャズドラマーにはYAMAHAの「ステージカスタム バーチ バップ」ドラムセットがおすすめです。ジャズ全盛期の音を再現しやすくなります。小口径セットには「小口径の音を出したいもの」と「小さくして、省スペースや軽量化を図ったもの」があります。ジャズで使うなら前者がおすすめです。
ジャズらしい音がねらえるドラムセットは、「ステージカスタム バーチ バップ」がおすすめです。以下の特徴があります。
- ジャズに最適なサイズ構成。
- YAMAHAらしい、ジャズに合うすなおな音がする。
- 国産で、比較的安価なシリーズだが、品質に問題はなくコストパフォーマンスに優れている。
ドラムの保管は意外とスペースをとらない
ドラムを家に置いておく際、場所はそれほど必要ありません。ドラムはケースに入れたり、間に段ボールなどをはさんで養生したりすることと縦に積めます。そうすると、必要な床面積は一番下になるバスドラムの分だけですむのです。
ギタースタンドの一般的なサイズは約20インチ。ドラムセットを縦に積む際に一番下になるバスドラムのサイズは約22インチが一般的。その差は2インチ(約5センチ)なので、縦に積んだときに必要になるスペースは、ギターをギタースタンドにおいて立てかけておくスペースと変わりません。
直径60センチほどのスペースがあれば、ドラムセットは保管できます。
ドラムセットを揃えて、よりドラムを楽しもう

ドラムセットの値段はピンキリです。でも用途を定めれば10万円前後でも良いドラムセットを手に入れられる。保管のスペースも直径60センチ程度で収まるので、自宅での保管にも大きな苦労はありません。
ドラムセットを手に入れると、ドラムセットの材や口径、チューニングやメンテナンスへの理解が大きく深まります。メリットは大きいです。ぜひ、ドラムセットを手に入れて、ドラムをもっと楽しみましょう。
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