hutade

ドラム歴29年!使ったお金は1000万円以上!
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【ドラムを愛でる会in名古屋】事後レポートその2!ドラムのサウンドメイクを解説!

ドラムのサウンドメイクを解説 楽しみ方
  • チューニングに自信がない…。
  • ドラムのサウンドメイクに興味がある!

そんな方々必見!!

今回は前回の続き!「ドラムを愛でる会in名古屋」の後半に行われた、スタジオ店長による「ドラムのサウンドメイク」のお話についてまとめていきます。内容は主に以下の4点です。

  • チューニングの基本は音の余韻
  • ヘッドによる変化に気をつける
  • ミュートの仕方はたくさんある
  • おもりを使うと音が変わる

チューニングの基本は「音の余韻で判断する」

チューニングの基本的な判断基準は音の余韻です。

  • 正解
    • 「トーン」と真っ直ぐ音が伸びていく。
  • 間違い
    • 「とうぉうぉ〜ん」と揺れなら音が伸びていく。

ドラムの音は、表ヘッドを叩いて発生した音が裏ヘッドに当たって跳ね返った結果、ドラムの音として聞こえてきます。音が揺れているのはドラムの中で跳ね返った音がブレながら広がっている証拠です。

「トーン」という真っ直ぐに伸びる余韻になっているかで、正しく表ヘッドと裏ヘッドのピッチが合っているかを判断しましょう。

ヘッドの張り方とヘッドの厚さに注意する

ヘッドの張り方やヘッドの厚さによる変化にも注意が必要です。

リムとヘッドの高低差に注意して、ヘッドの交換時期を間違えないようにする

ヘッド交換したときと比べてリム(フープ)とヘッドの高低差が小さくなっているときはヘッドの交換時期がすでにきています。

ヘッドはフープによって押し付けられることでテンションがかかり、ピッチを変えていきます。チューニングを下げる(緩める)ことでヘッドにかかったテンションが元に戻ると、伸びたヘッドは元に戻ります。ですが、少しずつヘッドは伸びっぱなしで元に戻らなくなっていきます。

ヘッドが伸びてしまった分だけ、同じピッチにしようとしてもフープにより強くテンションをかけなくてはなりません。その分、同じピッチでも徐々にフープが沈んでいくようになり、ヘッドとフープの高低差がなくなっていきます。

ヘッドとリムの高低差が小さく感じたら、すでにヘッドの交換時期です。交換時期を超えると破損の原因になるので注意しましょう。

リムとヘッドの高低差が違う箇所があったら、チューニングがズレている

チューニングが正しいときは、理論上はリムとヘッドの高低差が均等なはずです。チューニングが極端にズレているときは、ヘッドにかかる力がズレているのでヘッドの沈み方もズレます。目で見て分かるくらいヘッドとリムとの高低差が違う箇所があれば、チューニングがズレている証拠です。

リムとヘッドの高低差をときどき確認し、チューニングに大きなズレがないか気をつけるのが良いです。

裏ヘッドの厚さによるバズ音の変化に気をつける

裏ヘッドの厚さが変わるとスナッピーの反応も変わります。裏ヘッドにも様々な厚さがあり、裏ヘッドの厚さによって次のような変化が起きます。

裏ヘッドが厚いスナッピーの鳴りが太くなる
裏ヘッドが薄いスナッピーの鳴りが細くなる

裏ヘッドの厚さで出音のバズ音、スナッピーの反応のしかたが変わります。自分の好みに応じて裏ヘッドの厚さを選びましょう。

店長さんおすすめの薄い裏ヘッドはEVANSのヘイジー300でした。

ちなみに絶賛してはった表ヘッドはこちら!

ミュートを使い分ける

ミュートをすると高域の音が減ります。ですが、一部の音の成分を減らすことで、聴感上、逆に音が大きく聞こえるようになるという現象も起こります。ミュートで高域の余韻を減らすことでアタック音を目立たせ、「音自体が大きくなった」と感じさせるのです。

ミュートを使い分け、音のどの成分をどうしたいか、調整できると良いです。

調整しやすいのはガムテープでのミュート

その場で調整がしやすいのはガムテープでのミュートです。自分で好きなサイズに切って調節できます。ガムテープは粘着面が表にくるようにして輪っかをつくって接着させます。このとき、接着面の広さだけでなく接着していない面の大きさも音に影響します。

ガムテープは粘着力の強いものを選ぶのが良いです。ジェルミュートなどがそうですが、粘着力が弱いとショットによる打面の揺れに耐えきれずすぐに跳ねて飛んでいってしまいます。

今回実際に使ったのはスリオンテックの布ガムテープ!スリオンテックはテックの現場で多様されているメーカーです。スリオンテックくらい粘着力が強いものがおすすめです。

貼るときの調整方法は次の手順です。

  1. ガムテープで輪っかを作っておく。
  2. 1本指で打面に軽く触れる。
  3. 触れた状態で軽くショットしていき、触れる場所を変えながら好みの音が出る場所を探す。
  4. 見つけた場所にガムテープを貼る。

店長さんおすすめのガムテープ活用法は以下です。

  • ガムテープを細く切り、先端にコインをつける。
  • ガムテープのコインが付いてない側をヘッドに貼り付ける。
  • ショット時にコインが浮き、ショット後にコインが戻ってミュートされるよう調整する。

ガムテープのミュートはミュートする面積も場所も簡単に調整できるのでおすすめです。

ミュートに使えるものは、財布や鍵、コインなどたくさんある

ミュートには日常的に持っているものも使えます。以下の物で実際に試し、良いサウンドが出ることにみなで驚いていました。

  • 財布

これらは財布の中身の量や鍵の個数によってサウンドが変わります。いろいろ試してみましょう。カノウプスさんからは以下のようにミュート用の鍵が発売されています。こちらもおすすめです。

おもりを使うと音が変わる

おもりをつけるとグッとしまった音になります。使い方は以下の方法です。

  • スネアスタンドに巻く
  • フロアタムに引っ掛ける
  • バスドラムの上に置く
  • 毛布などで包んでバスドラムの中に入れる

いずれも高域の余韻が減り、グッとしまった重心の下がったような変化がします。特にバスドラムの中に入れると変化が大きいです。実際に使ったのはYAMAHAでしたが、同様のタイプのおもりがこちらです。

キック等、低音を出したいけど機材を変えたくない、といった方はぜひおもりを試してみてください。

その他のマメ知識

ドラムについて教えている画像

その他にも店長さんはさまざまな興味深い話を教えてくださいました。

おもりだけでなく、人が力をかけても音が変わる

これは目の前で実験してくださいました。店長さんがグッとバスドラムに体重をかけると、キックの音が明らかに締まりました

おもりに似たような変化でした。これは、メーカーによってシェルの圧着方法が違い、音が変わってくることにつながることなのかなぁ、と思いました。

酔っていたり疲れていたりすると音の聞こえ方が変わる

人は酔っていたり疲れていたりすると、高域と低域のそれぞれ極端な部分から聞こえにくくなるそうです。PAさんによってはお客さんの様子次第、バンドの出演順番次第で高域と低域を少し上げることがあるそうです。

体の水分量、空気中の水分量によって音の聞こえ方が変わる

水分量が少ない方が音の伝達が早くなるそうです。朝、出音良く聞こえたり、海外でのレコーティングが良いとされたりするのは、このことが原因とのことでした。

近々、ドラムテックさんによるヘッドの勉強会を予定!

今回の店長さんのお話と通じるものがありますが、先日Xにて参加希望者が多かったため、ドラムテックさんによるヘッドの勉強会を開催予定しています。

近々予定日を決定し、早めにご連絡したいと思います。こちらもぜひ、ご参加お待ちしています!!

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