遅くなりましたが、先日行いました「すごいぜ!カノウプス!」のイベントの報告をします!
こちらの動画がほぼ全容ですw
ですが、ちょっと音量バランス等聞き取りづらい部分があるので、今回ポイントをまとめて文字起こししたいと思いますw
CANOPUSのコンセプト等をおじさんが語るw
最初は1000万円おじさんから、カタログ研究をまとめた内容をお伝えしました!
CANOPUSのドラムメーカーとしての特異性(ガレージメーカーからの成長)、レコーティングされたような倍音等をまとめた音の再現、そこからさらにビンテージドラムサウンドの再現など…
詳しく知りたい方はCANOPUSの解説記事にまとめてありますので、ぜひ!
プロドラマー「桑畑怜吾」さんによるキットの解説
今回、プロドラマー「桑畑怜吾」さんをお招きし、キットの解説をお願いしました。以下がその内容です!
3つのキットの大きな違いは「馬力」の違い
今回3つのドラムセットを用意しました。
- CANOPUS 刃ⅡBopキット
- Gretsch 1970年代前半 ビンテージキット
- Sonor SQ2
いずれも18インチのバスドラム、14インチのフロアタム、12インチのタム、という構成です。これらの違いについて桑畑さんにお聞きすると、「馬力が違う」とのことでした。
「CANOPUSは音がしっとりしている。CANOPUS→Gretsch→Sonorの順に馬力が上がっていく。」
馬力の違いは「優劣」ではなく、「用途が変わる」
「Sonorの馬力が1番強いなら、Sonorが1番いいのか?」素人の私レベルだとそう考えてしまいますw
でも、そうじゃないとのこと。
「会場の広さや会場の吸音性によって使うキットは変えるべき。例えば音が反響しやすい会場だったらソナーは使いづらく、カノウプスの刃キットは逆に活躍しやすい(カノウプスのコンセプトも相まって、無駄な倍音等が出にくく使いやすいため)。」
「馬力があるキットは使う場面を選びがち。刃キットはそういう意味で、(音量の)レンジも広めな上に場面も選ばずにつかいやすい。」
逆に、大きな音を出したいけどスペースが確保できない、等の事情があるときにはSonorのキットが最適、とのことでした。
チューニング次第で音は大きく変わる

チューニング次第でそれぞれのキットの音が大きく変わることも実演していただきました。
「(刃キットをいじりながら)ヘッドのチョイスやチューニング(加えてミュートなどのサウンドメイク)次第でローの出方も大きく変わる。こんな風に、18インチのバスドラムでも22インチなみの低音感を出すことができる。」
これが実際の音。ぜんぜんロックでしょw
ほんまにサウンドメイク次第で22インチ並みのローが感じられました!
「Sonorにいたってはチューニング前から22インチ並みのローが出てるw
多分チューニングしたら24インチなみのローが出せる。」
とのこと…!
小口径キットの歴史、背景について解説
桑畑さんからこんな質問がとびました。
「(おじさんは)小口径キットができた背景知ってます?」
私もそれなりに勉強していたので、これについて回答。
- もともとアメリカのジャズ等はビックバンドだったのでむしろ大口径が使われていた。
- アメリカがその後不景気になり、ビックバンドを継続できなくなっていった。
- バンドが小編成になり、バンドの車移動も増えたため、車に入るサイズのバスドラム(18インチ)が使われるようになり、小口径キットが誕生した。
ここまでは合っていたのですが、桑畑さんからビックリなご指摘。
「実は当時のドラマーは小口径キットを好んで使っていたわけではなかった。(ジャズ=18インチのバスドラム、と思われがちだが)録音の際には20,22インチのバスドラムが使われていることも多く、有名や音源も18インチのバスドラムではなかったりする。」
とのこと。これには驚きでした!
本意ではないかたちで18インチになったのは知っていましたが、音自体もあまり気に入ってなかったとは…w
「ジャズなら18インチでしょ!」と思っていたのが恥ずかしいですw
刃キットはコストパフォーマンスがめちゃくちゃいい!
刃キットのコストパフォーマンスにも桑畑さんは触れていらっしゃいました。
「(用途はそれぞれ違って3つのドラムセットそれぞれに価値はあるけど)SonorはCANOPUSの5倍くらいの値段がするんでしょ?そう考えると、CANOPUSのコストパフォーマンスはすごい…!」
おっしゃると通り…!!もちろん、桑畑さんもおっしゃっていましたが、SonorにはSonorにしか出せない音が明確にあるので、価値は十分にあるのですが、それでも刃キットのコストパフォーマンスは異常ですね…!
最後はみなさんでセットの試奏
これがなかなかおもしろかった!叩く方が変わるとキットの音がぜんぜん違う!!




参加者の方がSonorで8ビートを叩くと、ホンマにロックな音がしました…!!
セットには様々な用途がある。でもやっぱりすごいぜカノウプス!
それぞれのセットで馬力が違い、使う場面も違うことを教えていただきました。その中でもCANOPUSの守備範囲の広さ、コストパフォーマンスには桑畑さんも称賛されていらっしゃいました。
用途に迷う方、用途が多岐にわたる方、様々なケースがあると思いますが、困ったらCANOPUS!おすすめですよ!
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