- スネアが思ったようないい音にならない…。
- チューニングしてみたいけどやってみるのが怖い…。
こう思っている人は多いのでは?私も昔はそうでした…。ですが、チューニングの練習を繰り返し、色んな人からチューニング技術を教わり、チューニング方法の基礎を知ることができました。今回、その方法についてお教えします。
まずは動画にて!
今回チューニングを教えてくださったのはドラムショップAPOLLO店長の清水さん!
清水さんは超絶技巧のドラムテックさんでもあります!
では、動画でご紹介した内容を文章でまとめていきたいと思います。
チューニングの前に、まずはメンテナンスから
これがかなり大事!まずはメンテナンスが必要なんです!
というのも、メンテナンスをしないと、色んな要素でチューニングが難しくなってしまうんです。
- ワッシャーがへたっていて締め心地がボルトごとにバラバラになっている
- グリスが切れていて、ボルトがスムーズに回らなくなっている
- ヘッドが片減りしていて均等なテンションをかけるのが難しくなっている
などなど…
そこで、メンテナンスをかねて以下の点をチェックする必要があります。
ワッシャーがへたっていないか

特にプラスチックのワッシャーは注意が必要です。ワッシャーがヘタっているとテンションボルトの沈み込み具合が変わってきます。ヘタリに合わせてボルトに締め具合を変えるなんて、それこそ上級テクニックです。
ワッシャーがへたっていないかをチェックし、ヘタっていたら新品に交換しましょう。
グリスが切れていないか

ネジ穴のグリスが切れてしまっていると、締め心地が本来の状態に比べて固くなります。チューニングは音での判断がもちろ重要ですが、初心者には締め心地も一つの判断要因になります。判断要因を一つなくしてしまわないよう、グリスアップをきちんとしておくことが大事です。
ヘッドが交換時期になっているかどうか
ヘッドの状態もチューニングに大きく影響をします。ヘッドは使用していると伸びていきます。その伸び方に問題があると、チューニングがうまくできなくなります。
ヘッドが全体的に伸び切っている
ヘッドは自然に少しずつ伸びていきます。他にも、使い方の影響で早く伸びていってしまうことがあります。
- 打面に凹みが見え始めたので凹みを消すように無理やり強く張ってしまっている
- ハイピッチにしすぎてしまっている
こういった要因で全体的にヘッドが伸び切ってしまっていると、チューニングのテンションを戻したときにヘッドが正しい状態に戻らすローピッチを作りづらくなったり、テンションをかけても早い段階でヘッドが伸び切り、ハイピッチも作りづらくなる、といったことになります。
ヘッドが伸び切っているかどうかはフープと打面の高さがどう変化しているかを観察するとわかります。打面とフープの高低差が新品に比べて極端に小さくなっている場合は交換時期です。
ヘッドがバランス悪く伸びている

ドラムはテンションボルトで圧力をかけることで、音程等を変えてチューニングしていきます。ですが相当な達人出ない限り、多少は圧力に偏りができ、「右側だけヘッドがのびている」といった現象が起きます。
ヘッドを外してドラムのエッジと接する「山」になっている部分を見ると分かりやすいです。しばらく使っていたスネアはこの高さが高い部分と低い部分ができているかと思います。これが極端になってしまうと、全体に均等にテンションをかけるのが難しくなってしまいます。
裏面ヘッドに凹みができていないか
裏面ヘッドの交換時期は判断が難しいです。フープとヘッドの高低差での判断も一つですが、もう一つ。ヘッドを外した際に「エクボ」のような凹みができていないか、が判断の一つの基準になります。
裏面は薄いヘッドを使うことが多く、ダメージに弱いです。しかもスタンドと接触してしまうこともあるため、気がついたらテンションを緩めたときに「エクボ」のような凹みができることがあります。これが増えるとテンションを均等にかけづらくなるので、交換が必要です。
スナッピーがへたっていないか

スナッピーも徐々にへたっていきます。へたっているかどうかは、スナッピーを外して平たい台に置くと良いです。スナッピーのワイヤー同士の間隔が極端に大きく開いたりしている場合はワイヤーを切ったりスナッピー自体を交換したりする必要があります。
エッジが破損していないか
エッジが凹んでいたり削れていたりすると、ドラムのシェルとヘッドが接する接し方が変わるため、音に影響がでます。エッジが傷んでいる場合は詳しいドラム専門店等でエッジの処理をしてもらうのが良いです。
チューニングをする前に、作りたい音をしっかり決めておく

どんなことでも同じですが、ゴールが定まっていると逆算してどう行動して良いかが分かりやすいです。チューニングも同じ。どういう音をゴールにするか決めていればチューニングが決まりやすいし、逆にゴールが決まっていないとチューニングが定まりづらくなります。
チューニングをする前に、どんな音をつくりたいのか、イメージをしっかりもちましょう。
まずは「均等にテンションをかける」をベースにする
色んなバランスをあえて崩したチューニング技術もありますが、それはあくまで応用編。まずは均等に張れないと応用もできません。一生懸命均等にテンションをかけることに力を注ぎます。
均等にテンションをかけるオススメの手順は以下です。
- ヘッド、フープをテンションボルトを外す
- 上述のポイントに気をつけてメンテナンスする
- ヘッド、フープをシェルにのせる
- テンションボルトをさし、フープにテンションがかかるかどうかギリギリのところでとめる
- ドラムを上から見て、実際に指で触ったりしながらヘッドとフープが均等な間隔でシェルにのっているかを確かめる(ミリ以下の作業なので要注意!)。
- ヘッドとフープの隙間が偏っている場合はフープを引っ張りながら矯正しつつテンションボルトを少し締めていく。
テンションをそろえるためには「指」で音を確かめる
チューニングの際、テンションボルト付近をスティックで叩いて音を聞く、というのは一般的なやり方です。ですが、このやり方だと反対側の面の音も聞こえてくるので、「今自分の叩いたヘッドだけの音は音のどの成分なのか」を理解していないと音の確認が難しいです。
そこで、スティックではなく指でかるくタップして音を確かめましょう。テンションボルト付近を指でタップすれば、力が弱いため反対の面まで振動がつたわりにくいです。自分が叩いている面のヘッドの音をより簡単に判別するために、指で叩くことをおすすめします。
音を確かめるときは複数の点を比較して考える
よく同じ箇所をコンコンと何度か叩いて音を確認することがありますが、それだとなかなか音の比較が難しいです。一度テンションボルト付近を叩いたら、すぐに隣であったり比較したいボルト付近を叩き、音を比較しましょう。
一箇所の音の善し悪しの判別も大事ですが、まずは均等に張ることが優先です。周囲のボルト付近もタップし、素早く音を比較すると良いです。
まずは均等にテンションをかけられるようになろう!
以上がチューニングの基礎です。まずは各テンションボルトに均等にテンションをかけられるようにしましょう。均等にテンションをかけられるようになると、想像以上に倍音が整理され、「カーン」という余韻がなくなります。
テンションを均等にかけ、倍音が適度に整理できるようになってから、その倍音を出すのか、削るのか、といった応用編に取り組んでいきましょう。


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